kanaのプロフィールはこちら

〈イスラエル〉私が一番行きたかった、ユダヤ人の国

イスラエル
  • 国名: イスラエル国
  • 面積: 22,000㎢(日本の四国くらい)
  • 人口:約923万人
  • 首都: エルサレム※2017年〜(多くの国際社会には認められていない)
  • 公用語:ヘブライ語、アラビア語
  • 宗教:ユダヤ教(75.0%)、イスラム教(17.5%)、キリスト教(2%)、ドルーズ(1.6%)
  • 通貨:シェケル(1シュケル=約33円)
  • 行き方: 日本からイスラエルへは直行便が無く、ヨーロッパ経由で入国。
  • パスポート: 90日以内の観光等を目的とした滞在であれば、事前のビザ取得は必要ない。

イスラエルは1948年にユダヤ人国家として建国を宣言した中東に位置する若い国。

遠く離れた日本でもイスラエル関連の緊迫したニュースが報道されるので、「怖い」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

確かに近隣アラブ諸国との問題を抱えていますが、ビーチリゾートがあったり、宗教の聖地があったりと、想像とは違う感動や驚きが沢山あったのがこのイスラエルという国です。

イスラエルの魅力注意すべき点をまとめてご紹介します♪

必ず行くべし!3大宗教の聖地「エルサレム」

イスラエルといえば聖地「エルサレム(=イェルサレム)」です。

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教3つの聖市として知られており、1㎢に満たない旧市街に下記の3つの宗教の聖地が存在しています。

・ユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」

〜嘆きの壁〜
ユダヤ教徒にとって最も大切であったエルサレム神殿が紀元後70年にローマ軍によって破壊され、その破壊された神殿で唯一残されたのが「嘆きの壁」。ユダヤ教徒は神殿がなくなってしまった事を嘆き、そして回復を祈ることからこの「嘆きの壁」という名前で呼ばれている。

・キリスト教の聖地「聖分母教会」

〜聖墳墓教会〜
イエス・キリストのお墓があるといわれている教会。イエス・キリストが十字架にかけられて命を落とし、その後復活したことを記念し建てられた。キリスト教徒にとって聖地の一つ。

・イスラム教の聖地「岩のドーム」

〜岩のドーム〜
イスラーム様式の神殿。ドームの中央にある岩は、ムハンマドが天国に旅立った場所とされ、メッカ、メディナに次いで第三の聖地とされている。

なぜこの3つの宗教がエルサレムの地に集まっているかというと、元は同じ神を信仰していたからなんです。

一番最初はユダヤ教のみでしたが、ユダヤ人だったイエス・キリストはキリスト教を広め(正確には弟子が広めた)、その600年後ムハンマドがイスラム教を広めるのです。


特にエルサレムには超正統派ユダヤ教徒と言われる敬虔なユダヤ教徒が住んでおり、男性はもみあげをのばし、全身黒いマント、キッパ(男性がつける被り物)を身につけ、女性はスカーフなどで地毛を隠しています。

超正統派ユダヤ教徒

私は人生で初めて超正統派ユダヤ教徒の方を目にしたのですが、堂々と誇らしげで、敬意を払わずには入れませんでした。彼らにとってユダヤの教えは人生の支えになっているのでしょう。

エルサレムの街に滞在していると、アザーン(イスラム教の礼拝を呼びかける音)が聞こえる中、イエス・キリストが十字架を背負った場所を通り、一つ角を曲がると「嘆きの壁」に辿り着くという、この相反する3つの宗教が同じ場所に存在する神秘さを目の当たりにし、滞在期間は毎日胸がいっぱいになっていました。

イエス・キリストが十字架を背負って歩いたと言われる道

崩れそうなバランスをギリギリ保ちながら存在しているのだと強く感じます。観光地化されているものの、他にない独特の緊張感があるので、それぞれの宗教を理解して訪れるべき場所です!

【Point】
最近の2021年4月も、エルサレムでパレスチナ人(イスラーム教)とイスラエル警察(ユダヤ教)が衝突し、100名以上が負傷する事件があったりと何かとトラブルが尽きないエルサレム。

エルサレムを取り巻く状況は日々変化するので訪れる際は必ず外務省の渡航情報を確認するのをお忘れなく!!

イスラエルはバカンスもできちゃう♪

2017年までの首都であったテルアビブ。

現在も政治や経済の中心はこのテルアビブであり、空路で訪れるなら、このテルアビブに降り立つことになるでしょう。

このテルアビブは年間平均気温は24度と快適。地中海に面した、ビーチリゾートとしても知られています♪

高級ホテルやショッピングモール・市場があり、地理的に綺麗な夕日が見られるという、まさにバカンスにはもってこいの場所なんです!ちなみにゲイ優しい街としても知られ、LGBTカップルがたくさんいました!

テルアビブにはジュース屋がよくある

治安も良く、夜でもクラブミュージックがガンガンに鳴っている楽しい街!エルサレムとは雰囲気が180度違い、同じくにかと思う程でした。

死ぬまでに行きたい?!「死海」にも行ける

多くの人が死ぬまでに行きたいという「dead sea(死海)」にもいけちゃうんです!

〜死海〜
ヨルダンとイスラエルの国境堺にある湖。塩分濃度が普通の海水の約10倍あり、生物がほとんど生息できないことから死海と言われる。その濃い塩分濃度から人が入ると浮くことで有名。
ヨーロッパ諸国の富裕層に人気な観光スポットで死海に入れば病気が治ると言われている。

エルサレムからバスを乗り継ぎ2時間程度で到着します。

ビーチが続き、観光客の姿もたくさんありました。

本当に浮くのか半信半疑でしたが、見事に浮いた!ただ浮くだけですが、初めての体験で、楽しすぎて終始爆笑していました!

【注意】
塩分濃度は致死量。顔につけてはいけません、、、。私はあろうことか溺れて顔面をつけてしまい、しばらく目が開けられない&鼻水が止まらないという最低な経験をしました。絶対に潜ってはダメ!!!

訪れる前に注意するべき3つの点

見所が満載なイスラエルですが、気をつけてほしいポイントがあります。

訪れる方には絶対に見て欲しい3つです。

  1. 物価が高い
  2. 移動の際は時間に余裕を持って
  3. ぞれぞれの宗教を理解する

物価が高い

東京よりも遥かに物価が高いです。

生活費の高いランキングではイスラエルが9位、東京が8位となっていますが旅する上では東京より遥かに高い。(例:ビックマックセットが1,000円越え※日本では690円

こんな調子でレストランは毎食2,000円前後、ゲストハウスは6,000円からなど全てにおいて値段が高く、長期滞在には向いていません。

物価が高いことを知らなかった私は、予算の問題で1日1食生活をしていました。(笑)

移動の際は時間に余裕を持って

イスラエルは軍事国家です。隣国とは緊迫状態が続いているためセキュリティに対しての意識が他の国とは比べ物にならないほど高いです。

〜豆知識〜
イスラエルでは、一部の特例を除き、ほぼすべての市民と永住権を持つ男女は18歳で徴兵されます。男性は3年、女性は21~22カ月間、軍隊に入らなければなりません。

ショッピグセンターやバス停に入るために毎回セキュリティーチェックと手荷物検査があったり、街の至る所に警察官や日本でいう自衛官がおり常に異常がないかチェックしています。

特に、イスラエルに訪れた事がある人は揃って「出入国がとにかく大変」と言います。

入国ではセキュリティチェックはもちろんのこと、「なぜこの国に入国したのか」、「目的はなんだ」と詰められます。私は入国に2時間、出国にはなんと5時間を要しました。

しかも出国の際にはランダムに選ばれた10人が搭乗者の前で荷物を全部広げられ、中身をチェックされます。私はこの10人に選ばれてしまい、バックパック全て出され恥ずかしい思いをしました…厳しすぎるよ…

他にもどの国にいったかもスタンプをチェックされ、こんなにパスポートを見られたことはありませんでした。。。悪いことをしていないとわかっても緊張するものです。

【注意】
近隣の敵国(ヨルダン、サウジアラビアなどのアラブ諸国)に訪れる予定がある方は、イスラエルのスタンプが押されていると入国できない可能性があるので「ノースタンプ!」と言ってスタンプを押されないようにしましょう!

ぞれぞれの宗教を理解する

最もこのページで伝えたいことです。

他の国の土地や文化に触れるなら、しっかりと理解した上でその場に立って欲しいと強く感じます。

イスラエル旅行で非常に憤りを覚えた事がありました。

それは「嘆きの壁」は安息日(※)の金曜の午後から撮影禁止になります。にもかかわらず沢山の観光客がその禁止された地で写真を撮っており、自分本位な考えで沢山写真を撮る方の多い事に驚きました….

「嘆きの壁」はユダヤ教徒がお祈りを捧げている場所であり、彼らにとって信仰の場所です。決められているルールを守りって欲しいと強く思います。

訪れる国に敬意をもつということを忘れずに、旅行を楽しんでいただきたい。

特に宗教的に大事な意味を持つ場所に行く際は、特に意識して欲しいと思います!

〜安息日とは〜
ユダヤ教徒は神が天地創造の7日目に休息をとったという聖書の教えを基に、金曜の日没から土曜の日没までは一切の労働を禁じている。(スマホやテレビもNG)それゆえ、金曜の午後から閉店するお店お多いので注意。

さいごに

イスラエルは私が世界一周する中で、一番最初に行こうと決めた国です。

イスラエルはユダヤ人国家と言いますが、実際にはイスラーム教徒もキリスト教徒の人も暮らしている国。日本の四国ほどの小さな国に3つの宗教の聖地があり、そこで暮らす人々を自分の目で見たかったというのが訪れた理由です。

特にエルサレム想像しているよりもずっと不思議な世界観で緊張感と驚きの毎日でした。

対立が続き、問題が山積みのイスラエルですが世界で起きている問題の鱗片をこの目で見ることができて、知ることができてよかったと心から思います。

しっかりと事前学習や準備をすれば問題なく渡航できる国なので、迷われている方にはぜひお勧めしたい国です!

コメント

タイトルとURLをコピーしました