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〈コソボ〉知られざるヨーロッパ一番の若い国

コソボ
  • 国名: コソボ共和国
  • 面積:約11万k㎡
  • 人口:約179万人
  • 首都: プリシュティナ
  • 公用語:主にアルバニア語
  • 通貨:ユーロ
  • 宗教:イスラム教が多数
  • 行き方:直行便はなく、周辺国(セルビア、北マケドニア、モンテネグロなど)よりバスで2時間程度
  • ビザ:90日以内の滞在であればビザ不要。

 旅した国の中で最もマイナーの国の一つ。コソボは2008年に独立したヨーロッパで一番若い国なのです!

このコソボという国は、建国の歴史や現在も残る問題など知れば知るほど興味深い国。「正直得体が知れない」と思って勇気を出して訪問した国だったけど、とても楽しい滞在になりました!

コソボという国を知って欲しいので解説付きで旅の思い出を語りたいと思います。

コソボってどこにあるの?

ソボってそもそもどこにあるのでしょう。

コソボは東欧に位置していて、周辺をセルビア、モンテネグロ、アルバニア、北マケドニアに挟まれた岐阜県ほどの小さな内陸国です。

コソボは非常にデリケートな国。

2008年に独立を宣言しましたが、コソボを国として承認している国は国連加盟国196カ国のうち日本含め93カ国に留まり、ロシアやセルビアなど85カ国が国として認めていないのが現状です。(2019年時点 ※承認国家数は日々変動する)

なぜ未承認の国が多いのでしょうか?

今も根深いコソボ問題

「コソボ紛争」と言えば知っている方は多いかも知れません。自分の親(60代)はリアルタイムでこの紛争の行方を見ていた世代になります。

コソボはセルビアより独立しました。独立の背景には民族の問題があります。

現在セルビアに住む人はほとんどがセルビア人ですが、かつてのセルビアはアルバニア人も住んでいました。

Q.なぜ1つの国に2つの民族が存在したのか。
A.元々はセルビア人の国で成り立っていたのですが、約300年前のオスマン・トルコ帝国の支配下で、多くのアルバニア人が移り住むようになったのです。

このセルビアとコソボは民族の他に佐々様な違いがあります。

セルビア人はセルビア語を話しますが、コソボ住民はアルバニア語を使います。

また宗教もセルビア人はセルビア正教会に対し、コソボはイスラム教徒が多数。

構造としては

セルビア人(現:セルビア)V S アルバニア人(現:コソボ)

1つの国だけど、民族も宗教も言葉も違うのではコソボ側は独立を願うようになります。

ついにコソボ側は1996年ごろ、独立を求め暴動や空爆を開始します。以前より独立の動きがあったものの、紛争から他の国を巻き込む大きな問題となったのです。

最終的にコソボはアメリカN A T O(北大西洋条約機構の略で30カ国が加盟する軍事的同盟のこと)の力を借りて独立することができたのです。

無事に独立したとは言え、まだ80を超える国はまだコソボを国としては認めてはいません。

国内に少数民族問題を抱える国(グルジアや、EUの中でも国内に民族問題を抱えるキプロス、スペイン、ルーマニアなど)は承認してしまうと、自国の独立の動きを容認してしまうことになるため、承認はできない。またロシアはセルビアの応援をしていたため、もちろん未承認のまま。という事から未承認国家が多いのです。

複雑な歴史があるコソボ。実際に行ってイメージと異なるところばかりでした!

セルビアからのバスでコソボへ入国

私はバスでセルビアからコソボへ入国しました。

元々仲が悪いと知っていたので、セルビア側のバスチケットカウンターはハラハラ。

心配をよそに、とてもスムーズにチケットを購入できました!笑だけど、近くにいたお兄さんが駆け寄ってきて

「なぜコソボなんかに行くのか?」と質問されたのです、、、

ザ日本人の私は「いやぁー、本当は行きたくないけど、どうしても通らなければいけなくてね、、」と相手に寄り添う戦法を取りました。

今思うと本当にビビリだなぁ。

セルビアからコソボの首都までは約2時間弱ととっても近いのに物理的な距離は近いものの、心の距離は遠いのだなーと感じました。

アメリカ大好きコソボ

コソボの街はセルビアとほとんど変わりませんが圧倒的に違うものがあります。

それはアメリカ国旗が掲げられていること。

アメリカのおかげで独立できたため、今でのコソボはアメリカを恩人だと考え、超親米国家なのです。(ちなみに出来立てホヤホヤの国のため国民の平均年齢はヨーロッパで一番若く46歳!)

アメリカ大好きなのは今も変わらず、独立を支援した当時の大統領であるビル・クリントン氏の銅像まである。

他にも通貨がユーロの他、米ドルも使えたり、英語が通じたりと、隣国とは明らかに違う様子。

コソボの街並み

コソボはとても小さな国で、見どころと言えばマザーテレサの出身地があるために創られた大聖堂くらい。

ですが、市場で出会ったおじさんたちとコミュニケーションをとったり

のんびり時間を満喫しました。

何よりアメリカが好きなコソボの人は日本にも好意的♡(アメリカと日本の関係のため)親日の国を旅するのは本当に安心なんです。

レストランでも些細な買い物でも良くしてくれるコソボの人。最高の滞在になりました!

コソボ紛争によって難民が生まれ、危険なイメージを持っている方が多いかも知れませんが現在は復興も進み親米国として生まれ変わっています。

とは言え、情勢は常に変化するので渡航の際はリサーチを十分に行ってくださいね!

コメント

  1. […] 詳しくはこちらの記事で記載していますが、簡単に言うと簡単に言うとコソボはセルビアの許可なしにセルビアから独立してしまったため、セルビア人はコソボを認めていません。 […]

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