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〈北マケドニア〉偉大な人物の出身地だけど、、、

中東欧
  • 国名:北マケドニア共和国(2019より)
  • 面積:約2万5,713 k㎡(九州の約3分の2)万
  • 人口:約208万人
  • 首都: スコピエ
  • 公用語:マケドニア語、アルバニア語 
  • 通貨:マケドニア・デナル
  • 宗教:キリスト教(マケドニア正教)7割、イスラム教3割 
  • 行き方:日本からはまだ直行便はなく、近隣国から航路、もしくは鉄道、バスの陸路で入国。乗継も含めて20時間ほど。
  • ビザ:3か月以内の滞在の場合は不要

東欧のなかでまだまだ開拓されていないこの北マケドニア

北マケドニアの位置(https://keynoters.co.jp/macedonia/)

ギリシャやセルビア、ブルガリアなどに囲まれた小さな内陸国です。

訪れる前はどんな国かも想像がつきませんでしたが、実際に訪れた後も掴みきれなかったのがこの「北マケドニア」という国です。

そんな掴み所がない国と感じた理由をご紹介していきます。

大帝国の歴史を持つマケドニア

世界史を学んできた人であれば一度は聞いたことがあるのが「アレクサンドロス大王(アレクサンダー大王)」ではないでしょうか。

数ある歴史上の人物の中でも最も有名人の一人で、優秀な国の長でした。

〜アレクサンドロス大王の歴史〜

紀元前4世紀頃、アレクサンドロスはわずか20歳で古代マケドニア国の王に即位しました。父であるフィリッポス2世が成し遂げられなかったペルシャへ領土拡大を目指し、華麗な戦術で不利と思われた戦争に勝ち続けたアレクサンドロス。32歳で亡くなりますが、わずか10年あまりで大帝国を築き上げたのです。
アレクサンドロス大王が獲得した領土

アレクサンドロス大王は今世まで沢山の名言を残しています。

私が好きな言葉は以下の2つ

知識なしでは技術は発揮できない。技術なしでは力は生み出せない。力なしでは技術は応用できない。

挑戦を続ける限り、不可能なことはない

アレクサンドロス大王はあの哲学者アリストテレスから教育を受けていたこともあって、力だけでなく博識のある大王だったことが分かりますよね。今でも北マケドニアの人のヒーローというのも納得!

見渡す限り「銅像」だらけ

アレクサンドロス大王は今から約2400年も前の人物ですが、マケドニアの人はこのアレクサンドロス大王を今でも誇りに思っています!なので首都スコピエにはこんな大きな銅像も。

アレクサンドロス大王の銅像

でも銅像はアレクサンドロス大王だけではなく、街の至る所に銅像がある。

川の中にも銅像
橋を撮影したら入り込んだ銅像

銅像がありすぎて、途中で飽きて撮影をやめてしまうほど。

政府が観光客を誘致するために銅像を作ったとのことですが、あまりにも多すぎる銅像に、ありがたみを感じなくなってきました。笑

もう一人の有名人、マザーテレサ

北マケドニアには超有名人がもう一人。その名も「マザーテレサ」

生涯の大半をインドで過ごしたので、あまり出身地は知られていませんが、北マケドニアが彼女の出身地なのです。

現在、マザーテレサがキリスト教の洗礼を受けた教会の跡地にマザーテレサ記念館が建っています。マザーテレサ像ももちろんあります。

マザーテレサ記念館
マザーテレサ像

北マケドニアはアレクサンドロス大王とマザーテレサという素晴らしい人物を輩出した偉大な国ということですね。

現代にも続く「名称問題」

実は、北マケドニアは度々国名を変更しているのです。

〜1993年:「マケドニア共和国」

 ↓

1993年〜:「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」

 ↓

2019年〜現在「北マケドニア共和国」

※私が旅した時は2018年だったのでまだ「マケドニア」という国名でした。

なぜ名称を変更したかというと、ギリシャの猛反対があったからなんです。

かつてアルバニアはアレクサンドロス大王の領土でしたが、現ギリシャの場所も同じくマケドニアの領土でした。

ギリシャ側の主張は以下の通り、

「マケドニアやアレクサンドロス大王はギリシャの誇り、勝手に名前を使うな」

結構勝手な主張ですよね、、、。結果、ギリシャが押し切り、マケドニアは「北マケドニア共和国」と国名を変更。長きにわたる名称問題は一旦解しました。

しかし、「マケドニア」の名が残るため、ギリシャの人の多くは納得しておらず、名称を巡って国名を変更した後もデモが起きています。

名称問題については未だ完全解決には至っていない印象です。

首都スコピエ以外にもおすすめの都市

北マケドニアを旅行するなら首都スコピエだけでなく、もう一つの都市にも足を伸ばしてみませんか?

首都スコピエからバスで2時間半ほどの場所「オフリド」という場所にはヨーロッパでは初の複合世界遺産として知られる「オフリド地域の自然・文化遺産」があります。

オフリド湖周辺には、中世のフレスコ画が残る教会が点在し、ヨーロッパ各地から観光客が訪れる人気の観光地となっているのです。

オフリド湖(https://worldheritagesite.xyz/ohrid/)

首都スコピエから直行のバスも毎日運行しており、簡単に訪れることができます。

掴みきれなかったマケドニア

旅をしながら、マケドニアの人はアレクサンドロス大王やマザーテレサの誇りを胸に暮らしていると痛感しました。が、現在は先進国に遅れをとっていたり、観光客の誘致に銅像を用いたりちょっとずれているアンバランスさが掴みきれないと感じた所以です。

歴史好きの私としては古代マケドニア帝国に思いを馳せながら歴史ある街並みを歩いているだけで楽しく、大満足な滞在でした!!(治安も悪くないので、女性一人でも安心ですよ〜)

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